ISHIMOTO Sustainable Architecture 2021 WINTER
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ⅠⅡⅢⅣ15束材(一般部):区分Ⅰ下弦材:区分Ⅱ杉製材のヤング係数区分区分Ⅰ:4.9〜6.4kN/mm2区分Ⅱ:6.4〜  kN/mm2区分Ⅲ:6.4〜  kN/mm2区分Ⅳ:3.9〜5.9kN/mm2分部骨鉄最終形上弦材:区分Ⅰ母屋材:区分Ⅳ束材(長材部):区分Ⅲ分部骨鉄11山田 憲明山田憲明構造設計事務所3D検証はトラスアーチの各変数を文字式とし図式化することからスタートしました。さらに、VPLを用いてトラスアーチを3次元曲線上に配列、3Dモデル化しています。長田 純一設計部門建築G・ DIG2021年 BCS賞2021年 日本建築家協会優秀建築選100選2019年 ウッドデザイン賞金賞2020年 第23回木材活用コンクール 最優秀賞 農林水産大臣賞2020年 アーキニアリング・デザイン・アワード2020 優秀賞曲げヤング係数(Gpa)4.9以上6.4未満6.4以上6.4以上3.9以上4.9未満建築主:大分県 所在地:大分県大分市主要用途:体育施設設計-意匠:能勢修治、浜橋正、長田純一構造:原健一郎機械:関根能文、高野大地電気:道下雅樹木造屋根構造設計 : 山田憲明構造設計事務所敷地面積:1,243,400 ㎡建築面積:14,551 ㎡延床面積:16,125 ㎡構造:RC 造・S 造・W造階数:地下1 階 地上3 階竣工:2019 年4 月昭和電工(大分県立)武道スポーツセンターはメイン競技場と武道場の2つの大屋根によって構成されている。シャープで日本刀をイメージさせる大屋根の形態は、隣接する昭和電工ドーム大分のスケールに呼応するとともに、武道の伝統・精神性と現代スポーツのもつダイナミズムとスピード感を表現している。大屋根架構は大分県産杉一般製材によるトラスで構成。メイン競技場は@2575mm、武道場は@1875mmで連続するダイナミックな形態である。メイン競技場はハンドボール2面、バレーボール5面、バスケットボール4面、柔道8面、剣道8面の同時開催可な大空間を実現した。(最終)部材のヤング係数をⅠ〜Ⅳへ分類し強度のばらつきを架構へ配分本計画では、別府の竹細工、日田杉の家具、国東半島の七島藺(伝統的に使用されていた藺草)、鏝絵、MDFの家具など様々な材料や伝統工芸・現代工芸をインテリアや家具に使用しました。それぞれがその素材ならではの特徴や、そこにしかない技術に裏打ちされた強みが表現されています。大分県産スギ材のヤング出現分布や乾燥含水率43%(%)収縮に配慮し、木材仕様をヤング率20以下(E50、E70)と含水率(15%、20%)15以下の組み合わせ計4種類に区分し適材適所20以下57%に使い分け大分県の山から得た貴重な木20以下材を使い切ることを目指しました。63%浜橋 正設計部門建築G32%5%120×240120×180交流の土間県産材の利用断面120㎜×240㎜、材長を2〜4mの大分県産スギ製材を活かしてメイン競技場の広さ約70m×100mの無柱大空間の屋根構造を実現するために、接合部のボルトや金物を格段に減らし、ディテールを追求したアーチトラス架構を考案しました。能勢 修治設計部門建築G適材適所で大分県産スギ一般製材による大空間を実現VPL(Visual Programming Language)による3Dモデル地場産材を活かしてつくる大空間大分県立武道スポーツセンター・昭和電工武道スポーツセンター

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