ISHIMOTO Sustainable Architecture 2021 WINTER
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1一樹十河 一樹設計部門建築G2020年 まちのチカラを引き出したPPPアワード賑わいづくり賞2020年 日本建築学会作品選奨20202020年 日本建築家協会優秀建築選2019JIA2020年 作品選集2019年 2019年度(第40回)東北建築賞2019年 照明優秀技術賞照明学会東北支部20182018年 グッドデザイン賞金賞建築主:須賀川市所在地: 福島県須賀川市主要用途:図書館・博物館・資料館等設計-意匠:十河一樹、坂本孝樹、渡邉純矢構造:原健一郎、高瀬淑也※機械:関根能文、田原雄一郎電気:米山浩一、近藤秀彦JV :石本・畝森特定設計共同企業体しずかにぎやか敷地面積:7,723㎡ 建築面積:4,876㎡ 延床面積:13,698㎡ 構造:S造/一部SRC造階数:5階竣工:2018年7月東日本大震災の復興事業として福島県須賀川市に作られた複合施設である。震災によって甚大な被害を受けた街の中心地に図書館などの生涯学習、子育て支援、ミュージアムなど複数の機能を持つ活動の場所を作ることで、失われた街の賑わいと市民交流の再生を目指した。歴史ある目抜き通りに面する敷地に、スラブを細かく分け少しずつセットバックしながら積層している。スラブをずらすことで外部には多くのテラスが生まれ、人々が街に向かって活動する場となる。また、各フロアを緩やかな階段やスロープで結んでおり、街を歩くように建物全体を巡ることができる。メガストラクチャー下面のパンチングメタル天井193・4階床の構造にトラス形状のメガストラクチャーを採用しています。メガストラクチャー内部には上下階の部屋の空調機械、ダクト、ケーブル類を設置することで、平面計画上の機械室を減らし、様々な場所に窓のある開放的な空間を実現しました。このメガストラクチャーの下面にはパンチングメタルの天井材を貼り、メガストラクチャー内のスラブ下には吸音グラスウールボードを貼ることで下階の音が上階の静寂な図書スペースに影響しないように計画しました。排煙ルートにもなるメガストラクチャー吹抜によって空間が連続しつつもそれぞれに適した音環境が生まれるように音響シミュレーションを用いながら計画しました。また、火災時にはこのメガストラクチャー内が蓄煙スペースとなります。天井のパンチングメタルを通して煙を蓄煙し、さらに外壁のエキス続パンドメタルへ続く排煙ートとして機能ルートとして機能していす。ます。坂本 坂本 孝樹設計部門設計建築G建断面パースによる騒音イメージ図メガストラクチャーによる設備・音響・排煙計画須賀川市民交流センター tette2021年 第1回JIA東北建築大賞20202021年 第36回日本図書館協会建築賞2020年 BCS賞2020年 ライブラリーオブザイヤー優秀賞

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