ISHIMOTO Sustainable Architecture 2021 WINTER
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※※※41躯体蓄熱(床)躯体蓄熱(床)原健一郎エンジニアリング部門構造G外断熱・断熱サッシと自然通風システムを組み合わせ、春秋は外気を取り込み、冬季は外皮全体で断熱性能を確保、夏季は夜間の冷気を取り込みナイトパージを行うなど、年間を通じて快適性と省エネを両立しています。鈴木 治雄エンジニアリング部門構造G建築主:長野県 所在地:長野県長野市 主要用途:学校(大学)設計-意匠:矢作隆行、山内信人、長田純一、根本雅章、藤本冴   構造:原健一郎、木村恵、鈴木智絵子、石原和男   機械:鈴木治雄、杉本将嘉、穴澤麻依子※   電気:道下雅樹、寺島聡、清水立太陽光発電パネル太陽光発電パネルゼロエネルギー化を目指すための創エネ源ゼロエネルギー化を目指すための創エネ源輻射暖房(太陽熱利用)輻射暖房(太陽熱利用)見える化・見せる化見える化・見せる化による環境教育による環境教育MRMRデジタルサイネージデジタルサイネージMRMR床輻射冷暖房システム床輻射冷暖房システム居住域の床輻射冷暖房により省エネと快適性を実現。輻射式のため居住域の床輻射冷暖房により省エネと快適性を実現。輻射式のため自然通風とも両立でき、冷房期間のさらなる削減に効果的自然通風とも両立でき、冷房期間のさらなる削減に効果的敷地面積: 28,779㎡ 建築面積: 10,374㎡ 延床面積: 20,785㎡ 構造:SRC造、一部RC・S造階数:地下1階、地上4階竣工:2017年11月※全整備事業完了:2020年3月※元所員ユニット05教育機能のまとまりを「イエ」に見立てて分散配置し、その間に生まれる「ミチ」や溜まりのようなスペースを学生生活の中心となる場として位置づけ、ラーニングコモンとして計画しました。矢作 隆行設計部門建築G間期はキャンパスコモンを開け放って、間期はキャンパスコモンを開け放って、冷涼な風を取り込み、空調期間を削減。冷涼な風を取り込み、空調期間を削減。SRC+市松耐震壁高い日照率(年間約2,130時間高い日照率(年間約2,130時間/全国平均1,920時間)を活用/全国平均1,920時間)を活用した太陽光・熱利用システムした太陽光・熱利用システム太陽を受け屋根で暖められた太陽を受け屋根で暖められた空気を暖房の熱源として利用空気を暖房の熱源として利用講義室・研究室等講義室・研究室等講義室・研究室等講義室・研究室等アリーナ外断熱外断熱環境断面図長野県の知の拠点となる県立大学を新設するプロジェクトである。住宅街に囲まれた旧県立短大敷地に「三輪キャンパス」として校舎を、中心市街地で廃校となった小学校跡地に「後町キャンパス」として寮を整備している。校舎は多様な学習形態と学生の居場所を生み出し、活動や情報が発信される”街”のようなあり方がふさわしいと考えた。グループワークのしやすい開放的な場や、自習に集中できる落ち着いた場などいろいろな性格をもった場所をちりばめることで、目的や環境に応じて能動的に場所を選び、自主的な学びが展開される。ユニット8ユニット5構成ダイアグラムユニット6ユニット72211イエ(専有部ユニット):イエ(専有部ユニット):講義室・教員室・図書室・講義室・教員室・図書室・メディアセンター・メディアセンター・アリーナ・管理部門等アリーナ・管理部門等イエイエ既存建物既存建物(図書館)(図書館)(キャンパスコモン(キャンパスコモン地中熱地中熱交換杭交換杭自然通風自然通風夜間外気冷房夜間外気冷房講義室・研究室等講義室・研究室等外断熱により、夏期の外断熱により、夏期の夜間の冷気を躯体蓄熱し夜間の冷気を躯体蓄熱し日中の冷房負荷を低減日中の冷房負荷を低減講義室・研究室等講義室・研究室等地中熱を冷房の地中熱を冷房の熱源として利用熱源として利用イエイエイエイエ既存建物既存建物(講堂)(講堂)イエイエイエイエイエイエイエイエイエイエミチミチ・食堂)・食堂)バランス換気窓バランス換気窓(トップライト)(トップライト)輻射冷房(地中熱利用)輻射冷房(地中熱利用)給気カウンター給気カウンター躯体蓄熱(壁)躯体蓄熱(壁)中 庭中 庭機械室機械室フルオープンサッシフルオープンサッシRC躯体(床150mm、壁250mm)をRC躯体(床150mm、壁250mm)を蓄熱層としてナイトパージに活用蓄熱層としてナイトパージに活用木複合断熱カーテンウォール+遮熱・断熱Low-Eガラス、木複合断熱カーテンウォール+遮熱・断熱Low-Eガラス、中庭やトップライトにより自然光で明るいコモン中庭やトップライトにより自然光で明るいコモン自然採光自然採光イエイエ建物の木質化建物の木質化・既存樹の活用・既存樹の活用外断熱により外断熱により躯体を冷やさず躯体を冷やさず空調負荷を削減空調負荷を削減外殻SRC構造「イエ」の構造は外殻SRC造とし、内部の柱・梁はS造ロングスパンで計画しました。市松状耐震壁や熱負荷・自然採光のバランスを考慮した開口部、外断熱工法に加え、高耐久性木材を開口三方枠に用い開口形状に変化を持たせるなど、信州らしさが感じられる、分野を融合した外装デザインです。期はキャンパスコモンを閉じて、期はキャンパスコモンを閉じて、外皮全体で断熱性能を確保。外皮全体で断熱性能を確保。太陽熱太陽熱自然通風自然通風太陽光太陽光ユニット内:柱・梁S造屋根:トラス架構耐震壁外殻構造+ロングスパン鉄骨梁信州の豊かな自然を活かしたエコキャンパス長野県立大学 三輪キャンパス2020年 長野市景観賞2016年 住宅・建築物省CO2先導事業 採択プロジェクト中中冬冬

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