ISHIMOTO Sustainable Architecture 2021 WINTER
8/24

※※※※※1谷田 侑実子設計部門建築G八木 唯夫エンジニアリング部門環境G2016年 環境・設備デザイン賞 建築・設備統合デザイン部門2014年 グッドデザイン賞2011年 住宅・建築物省CO2先導事業 採択プロジェクト建築主:早稲田大学所在地:東京都中野区主要用途:大学設計-意匠:能勢修治、野﨑寛司、谷田侑実子構造:藤田貢、多田聡、大島麻悠機械:寺島聡、木村博則、八木唯夫電気:米山浩一、有田智行都市:大留真一敷地面積:7,710 ㎡建築面積:3,700 ㎡延床面積:30,654 ㎡構造:SRC 造・一部S 造階数:地下1 階 地上11 階竣工:2014 年1 月早稲田大学のグローバル展開、環境への取組を実践することを目的に、地域・社会連携の場となる生涯学習施設と国際交流および教育の場となる留学生のための学生寮からなる施設である。長寿命化やリサイクル等をテーマとした省CO2技術の導入が評価され国土交通省の「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択された。片側開口居室で個別自然通風を可能にする「整流フィン」等、建築と環境技術の統合を目指した建築である。世界から集うライフスタイルの異なる留学生が、最新の省エネ、耐震、長寿命建設技術のもと共に生活を行い、地球温暖化防止に参加する施設でもある。寄宿舎を構成するユニットは、4つの個室と交流室(リビング)からなっています。個室と交流室は全て外部に面し、自然採光及び眺望を確保。暗くなりがちなインナーモールへの採光は外部側・廊下側共にガラス張りの開口をとおして行います。インナーモールから交流室の様子が見えるオープンな構成です。自然換気システムを促す「整流フィン」07交流室のバルコニーの先端に「整流フィン」を設置することにより、外壁に沿って流れる卓越風によって個室部分とバルコニー部分に気圧差を発生させ自然換気を促進します。各個室から外気を取り入れ、交流室のバルコニー側が負圧となり吸い出されるという自然換気を実現します。中廊下タイプの住棟の同じ面の居室間で自然通風を可能とする自然換気システムです。4つの個室と交流室からなるユニットの構成風の流れを確認する実験の様子各フロアのエレベーターホールには各フロアの消費エネルギーを表示するモニターが設置され、毎日の消費エネルギーが一目で分かる仕組みになっています。月毎の消費エネルギーを各フロアで競う取り組みも行われ、学生それぞれが地球温暖化防止に参加している意識を醸成することが狙いです。自然の光をインナーモールへ導くオープンな交流室フロアで競う省エネルギーUSインナーモール整流フィン個室交流室オープンなつくり自然通風を促すファサードデザイン早稲田大学 中野国際コミュニティプラザ

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る