南アルプス市消防本部・地域防災交流センター

山梨県南アルプス市十五所 2010年

南アルプスの豊かな環境と調和する地域防災拠点

老朽化した既存消防庁舎を、消防本部と市民交流施設の合築施設として再整備を図る計画。多様化する災害に耐えうる地域の防災拠点機能を十分に担いながら、地域住民への防災意識の啓蒙を推進するとともに、豊かな周辺環境・気候・風土と如何にして同化を図るかが施設計画の重要な課題となった。
迅速な消防活動を最優先するため、緊急車両車庫を前面道路に正対させ、庁舎棟を直行させるコンパクトなL字型配置としている。1階に設けた仮眠室は、日常の激務に対する隊員の負担を少しでも軽減できるようクラスター型とし、全室窓付の個室とした。2階南西角の市民開放施設多目的ホールは、南アルプスの眺望と周辺の果樹園を渡る風や香りを内部に取込み、外部と五感を通じて連続する空間として計画している。
大型タイル面に彫りの深い窓が連続する外観は独特な塊感を有し、建物の持つ人工感を適度にコントロールすることで、季節や時刻の移り変わりと共に刻々と表情を変える修景や樹木との同調を図っている。

所在地:
山梨県南アルプス市十五所
構造:
RC造/一部S造/一部PS造
規模:
地上2階
延床面積:
4,217㎡
竣工:
2010年07月

2011年 日本建築家協会優秀建築選100選