三四六総合運動公園

和歌山県田辺市 2015年

スポーツを中心とした交流の場の創造

本施設は2015年開催の「紀の国わかやま国体」の会場として、また地域のスポーツ振興の拠点として整備された総合運動公園である。
陸上競技場・体育館、雨天練習場、野球場を含む5施設群をそれぞれ既存の山の地形を活かし、自然環境に溶け込む施設構成とした。公園の視界の広がりを確保することでスポーツを中心とした交流の場を形成している。
世界遺産である田辺市の熊野古道をモチーフとしてアイデンティティをもった施設形態とした。
陸上競技場・体育館は陸上競技場と体育館、研修室、宿泊施設からなる複合施設である。それぞれの機能をホワイエで繋ぎ、ホワイエを屋内外のスポーツの交流の核とした。ホワイエからは陸上競技場が見渡せ、雨の日には観覧場としても利用できる。またアリーナはPCによる斜め格子フレームと鉄骨の相互依存架構による「プレートグリッド」で構成された、樹林に囲まれた空間を表現している。
雨天練習場は野球用のロングターフ人工芝を敷設した屋内運動施設である。屋根及び外壁を半透明の仕上げとし、5面から入る間接光により、日中はできるだけ照明を使用せずスポーツを楽しめる空間づくりを行なった。
野球場はグラウンドを掘り込んだ形状とすることで、観客席の立ち上がりをなくし、あらゆる方向からグラウンドの様子を楽しむことのできる構成としている。
緩やかな公園の地形に合わせた建物群が一体となり、公園で楽しむ人々をつなぐ、新たな総合運動公園の風景をつくりだしている。

所在地:
和歌山県田辺市
構造:
RC造 一部S造
規模:
地上2階 地下1階
延床面積:
11,584.72㎡
竣工:
2015年05月
撮影:
株式会社ロココプロデュース 林 広明

建物名称 :田辺スポーツパーク

2014年 プレストレストコンクリート工学会賞作品賞

2017年 日本建築家協会(JIA証)

2017年 きのくに建築賞

2017年 日本建築家協会(JIA)優秀建築選(100選)