豊島区立池袋第一小学校
- 東京都豊島区
- 2022年
ともに生き ともに学び ともに育む 集いの場をつくる
区の進めるウォーカブルな街づくりとしては、としまの森のbranch(枝葉)=森の中の学校をコンセプトに、子どもたちがこの地で育ったことを誇りに思える学校としました。
○ともに生きる 森の中の学校
森となる植栽は、階段状の建物各階の床を土壌に見立て、東京都潜在自然植生図を基に代償植生を確認し植栽を行いました。「ひばりがや広場」から、サクラ-ケヤキ-校舎と風景が重なることで、街並みに奥行を創出しました。敷地内には「いのちの森」として児童と地域の有志で行った森づくりや「学校の森」として花壇の整備を進めており、地域とともに生きる活動が学校を中心に始まっています。
○ともに学び ともに育む 集いの場
敷地は、住宅に近接しており、限られた敷地を最大限活かすため、階高を3.4mに抑え地上5階建てで計画。天井高さ3.0mの気持ちの良い教室や、広い校庭を確保しています。エレベーターを2基設置し1クラスがまとめて移動できる計画としています。
○多様な学習活動が展開できる空間づくり
集いの場として、各階に多目的スペースを整備しています。学年単位の集会、展示や少人数学習から、グループ学習が可能なアクティブラーニングスペースとしています。
○学習情報センターを中心とした教科の連携と多様な活動の展開
学びの中心となる学習情報センターを校舎中央に2層にわたり配置し、囲むように特別教室を配置しています。各教科をつなぎ、横断的な学びを可能とするため、各階のバルコニーには各教科の特色に合わせ植栽を行っており、教科と森をつなぐ装置となっています。校内に森の地図をサインとして設置し、併せてパンフレットも作成しています。どこにどんな木が植えられているかが分かり、学習の一環としても活用できるような取り組みを行っています。
- 所在地
- 東京都豊島区
- 構造
- RC造/SRC造/一部S造
- 規模
- 地上5階
- 延床面積
- 7,827m2
- 主な用途
- 小学校
- 竣工
- 2022年11月
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務所 中村 隆/長谷川 健太