知北斎場
- 愛知県大府市
- 2025年
緑に包まれた大屋根の斎場
本施設は、大府市・東海市・東浦町の2市1町に対応する広域火葬場で、自然豊かな墓地公園の一角に位置している。
建設地は墓地公園のレベルより低いすり鉢状の敷地で、周囲は緑に囲まれている。墓地側からは屋根だけが見え、火葬場のアプローチからは大屋根の建築が緑に包まれているように見せるため、高さがあるバグフィルター室を1階に配置し、建物全体の高さを抑えながら、ひとつづきの大屋根で四周を覆う構成とした。既存斎場を運営しながらの工事であったが、建物をコンパクトにすることで敷地の東側に余白を確保し、旧斎場の解体時はアプローチ側に、外構整備後は駐車場側にも正面性を持たせた。
内装デザインには、故人がこの地で重ねてきた歴史や文化の連続性を、杉板型枠や版築壁による水平ラインの重なりで表現している。エントランスホールでは、行燈のようなセレモニーガイドが動線と視線を柔らかくコントロールして来場者の動きを円滑にするとともに、不織布を通した拡散光による和らぎで、訪れる人の記憶に残る空間をつくっている。
- 所在地
- 愛知県大府市
- 構造
- RC造/一部S造
- 規模
- 地上2階
- 延床面積
- 3,175m2
- 主な用途
- 斎場
- 竣工
- 2025年12月
- 撮影
- 株式会社リフレクト
- 備考
火葬炉数:人体9炉、動物炉2炉



