私たち石本建築事務所は、2020年9月に創立93周年を迎えます。
これもひとえに皆様のご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
新型コロナウィルスにより社会は大きく変化しようとしています。
私たち石本建築事務所は、業務を取りまくあらゆるスタンダードを見直し、積極的にこの変化に対応して
まいります。また、多様性のある「新しい働き方」の実現を目指します。
創業者から受け継ぐ「石本スピリット」
創業者の石本喜久治は、常に「先見性」を発揮していました。
東京帝国大学在学時、堀口捨己、森田慶一、山田守らとともに「分離派建築会」を発足、実用性を重んじる
当時の建築界の風潮に対して、感性や芸術的アプローチの重要性を訴え注目を集めました。わずか8年間の
活動でしたが、グループとそのメンバーがその後の近代建築に与えた影響は計り知れません。
その後、28歳のときに全財産をはたいて渡欧、帰国後にパトロンも資産も持たず裸一貫で石本建築事務所を
創設しました。さらに20年後には、日本で初めて組織設計事務所として法人化を実践しました。
時代の先を読み、果敢に挑戦してきた「石本スピリット」は、いまも私たちに脈々と受け継がれています。
―1920年の「分離派建築会」結成から、今年で100年を迎えます。―
なぜ石本は「設計」でなく「建築」事務所なのか
「建築」とは、企画・設計・技術開発・施工等のすべてのプロセスを包含する言葉です。
石本建築事務所が目指すもの、それは「良い建築」です。「良い建築」とは、お客様に喜ばれ、広く社会に
貢献し、未来を拓くプロジェクトであると私たちは考えます。
優れたデザインは、魅力的な街や美しい景観を生み出します。
環境への負荷を減らす技術は、持続可能な社会づくりに寄与します。
それらは市民の交流や地域の活性化を促進し、社会のイノベーションを誘引するものであると
私たちは信じています。
石本建築事務所は、設計を超えた幅広い技術とサービスで、建築を総合的に捉える会社なのです。
石本建築事務所はこれからも「良い建築」を追求してまいります。

代表取締役社長 長尾 昌高