彦根市スポーツ・文化交流センター

  • 滋賀県彦根市
  • 2022年

⼈とまちをつなぐ「交流ストリート」に⼈々の活動があふれ出す交流拠点

彦根市スポーツ・文化交流センターはスポーツ活動と文化活動が融合した複合交流拠点である。南彦根駅に近く、学校や住宅が隣接するまちの中心部に位置することから、まちづくりの視点をもった場づくりが課題となった。
敷地は約360mの細長く括れた形状であり、スポーツ棟とまちなか交流棟の2棟構成の中央を通り抜ける「交流ストリート」が回遊性を生み出し、学校などの周辺施設にもつながる、まちに開かれた場とすることを目指した。交流ストリートに面して様々な活動スペースを配置した「内外がつながる空間構成」とすることで賑わいと交流の創出につなげている。
施設は、約2,700席のメインアリーナをはじめ、弓道場、トレーニングルーム等が入る「スポーツ棟」と、多目的ホール、図書コーナー等が入る「まちなか交流棟」によって構成され、幅広い利用が想定されている。
大空間となるメインアリーナは、滋賀県の伝統工芸である織物「近江上布」に着想を得て、テキスタイルアーチと名付けた2方向に編まれている糸をモチーフとした構造とし、各競技に必要なボリュームを確保しながら屋根の高さを抑えた周辺環境に調和する建築とした。

所在地
滋賀県彦根市
構造
RC造/S造
規模
地上3階
延床面積
13,850m2
主な用途
体育館、ホール、図書館
竣工
2022年06月
撮影
株式会社写真通信 八幡 輝幸/有岡 賢宏
主な実績