鹿児島銀行本店ビル・本店別館ビル

  • 鹿児島県鹿児島市
  • 2020年

鹿児島の地に根ざし成長を続ける「対の大樹」

⽼朽化した本店の建替えと市内に分散する業務機能の集約により⾦融サービスの充実化を図るとともに、にぎわい施設の整備により⾦融機関⾃らが周辺市街地活性化に寄与することを目指し計画された施設である。公道を挟んだ2棟を上空通路で結び、1・2階には商業施設を配置することで街のにぎわいを創出するとともに、3・4階に配置した銀⾏店舗においては来店客に最上級のおもてなしを提供している。過酷な気象条件や桜島からの降灰という⿅児島の地域特性に配慮し、本店ビルの外装にはエアフロー⽅式のダブルスキンカーテンウォールを採⽤し、東⻄面からの⽇射負荷の低減を図りながら、キャビティ内の地元産杉材による壁が透明性の⾼いガラスを透して「⼤樹」のイメージを発信する。内装材にも県産⽊材をふんだんに使⽤し、「⼤樹の下」というイメージが常に認識されるような空間の設えとした。本店ビルの最上階に設けた360°の回遊ラウンジからは⿅児島の風景を⼀望できるとともに、建物そのものが桜島を背景とした新たな風景の⼀⾯となることを意図して計画している。

所在地
鹿児島県鹿児島市
主な用途
オフィス
竣工
2020年02月
撮影
株式会社アイオイプロフォート 相生 圭太
備考

JV: 石本・東条・武元共同企業体

建築:石本建築事務所・東条設計・
武元順壱アトリエサンク
構造・環境:石本建築事務所

 

本店ビル
用途:事務所、物販店舗
構造:S造/一部SRC・RC造
規模:地上13階・地下1階
延床面積:21,857㎡

 

本店別館ビル
用途:事務所、物販店舗、飲食店舗、集会場
構造:S造
規模:地上8階
延床面積:8,840㎡
竣工:2019 年3 月

2020年 鹿児島市景観まちづくり賞 特別賞

主な実績