リックス協創センター

  • 福岡県糟屋郡粕屋町
  • 2024年

熱負荷と視線をコントロールする環境共生型オフィス

精密機器・パーツの「メーカー商社」であるリックス株式会社の研究・開発施設である。研究施設という用途上、機密情報を保護しながらも、いかに外部との繋がりを閉塞感なく計画するかをメインコンセプトに設計を行った。

1階には、カーテンウォールの明るいエントランスホールと、高窓により外部からの視界を遮りつつも光と風を取り込む組立室を設けた。2階には最小限の縦長窓を点在させた研究室、3階には大きな連続窓に外部からの視線をカットする縦ルーバーを設えた設計室を配置。そして4階には眼下の雄大な風景が望める会議室や屋上広場、カフェテリアなどを配した。いずれも部屋の用途と配置階により、窓のオープン・クローズをコントロールしている。

各層の外周に鉄骨フレームをまわし、大型縦ルーバーを開口部廻りに配置することで、視線の調整や遮熱コントロールなどの高い機能性(Nealy ZEBを取得)と、精密機器を取り扱う企業ならではの「機械」を想起させる外観を実現している。

所在地
福岡県糟屋郡粕屋町
構造
S造
規模
地上4階
延床面積
4,023m2
主な用途
事務所(研究施設)
竣工
2024年08月
撮影
ティエムフォート有限会社
備考

Nealy ZEB

主な実績