一宮市保健所
- 愛知県一宮市
- 2025年
高い水準の保健衛生サービスを提供し、市民に開かれた保健所
一宮市保健所は、中核市への移行に伴う検査機能の高度化に対応するとともに、感染症拡大時や災害時においても確実に機能し続ける保健所となることを目指して計画された。1階を執務エリア、2・3階を検査エリア、4階を大会議室とし、そのうち3階にはバイオセーフティレベル3に対応した安全実験室を配置した。
建物の南北面に配置した設備バルコニーを経由して、検査機器から出る排気等の配管が屋上の設備スペースまでつながる。南面のバルコニーには地元神社の名称の由来となった“水の流れ”をモチーフとしたセラミックプリントの強化合わせガラスを設置し、設備配管の目隠しとして機能させるとともに、見る角度によってゆらぎがある外観をつくっている。
保健所という用途が市民にとって日常的に訪れる場ではないことを踏まえ、「開かれた公共施設」としての在り方を追求した。1階にはアートと木質パネルによる温かみのあるエントランスホール、動線に合わせた曲面天井を持つ開放的な窓口・執務スペースを計画した。また、4階はプレストレス梁現しの大空間の会議室を設け、平時・有事を問わず多様な活動を受け止める場とした。
機能性・安全性・更新性といった保健所に求められる性能を確保しつつ、それらを建築表現へと統合することで、市民に親しまれ、地域のシンボルとなる公共施設の実現を目指した。
- 所在地
- 愛知県一宮市
- 構造
- RC造
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 4,332m2
- 主な用途
- 保健所
- 竣工
- 2025年07月
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務所 船来 洋志


