2015年ミラノ国際博覧会日本館

  • イタリア・ロンバルディア州ミラノ
  • 2015年

多様性を抱くうつわ

2015年ミラノ国際博覧会のテーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを」とされ、「持続可能性(サスティナビリティ)」がキーワードに掲げられている。日本の里山が古来育んできた「豊な食文化/森林文化/循環型社会」のアイデアを世界に向けて発信することが、世界の食問題に対する日本の貢献と捉え、そのコンセプトを体現する建築素材として日本の木を採用し「立体木格子」を構成する。
再生可能資源である木材を有効に活用することが森林の整備保全に繋がり、その森林が養分豊富な水を涵養し、その水が大地や海洋に還元されて多様な食材が人びとの暮らしにもたらされる。そのように日本の里山、里海では木の活用と人びとの暮らしが密接に結び付き、穏やかな循環型社会が成立していた。立体木格子構造は、そのような循環型社会の四季・自然・生態系・食文化などの多様性の原点を象徴し「多様性を抱くうつわ」として日本館を形つくる。

所在地
イタリア・ロンバルディア州ミラノ
構造
S造/LS造
規模
地上2階 PH2階
延床面積
4,390㎡
主な用途
博覧会施設
竣工
2015年04月

2017年 日本建築学会  作品選集

主な実績

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