須賀川市民交流センターtette

  • 福島県須賀川市
  • 2018年

積層する復興の丘

■街と人をつなぐ建築
東日本大震災によって被害を受けた街の中心地に図書館、生涯学習、子育て支援、ミュージアムなどの活動の場をつくることで、失われた街の賑わいと市民交流の再生を目指した。床を少しずつセットバックしながら積層することで、多くのテラスが生まれ人々の活動が街に表出し、内部の吹抜けは各階を断面的、視覚的に繋いでいる。各フロアを緩やかな階段やスロープで結んでおり、街を歩くように建物全体を巡ることができる。

■複合施設から融合施設へ
各機能全体を「まなぶ」「つくる」「あそぶ」などの9つのテーマに分類し直し、イメージしやすく、分かりやすいテーマとすることで、多くの人が目的以外の知識や情報、人との出会い、交流が生まれるきっかけをつくりだしている。またこのテーマに関連して施設全体に図書を配置することで、施設全体が図書館であり公民館であるような、各機能が融合する新しい公共空間を目指した。

所在地
福島県須賀川市
構造
S造/一部RC造
規模
地上5階 地下1階
延床面積
13,698m2
主な用途
図書館、展示施設、交流施設
竣工
2018年07月
撮影
株式会社川澄・小林研二写真事務所 船来洋志/日吉祥太
備考

JV:石本・畝森特定設計共同企業体

建築:石本建築事務所・畝森泰行建築設計事務所

環境:石本建築事務所

構造:石本建築事務所(構造協力:オーク構造設計)

2019年 2019年度(第40回)東北建築賞

2019年 照明優秀技術賞照明学会東北支部2018

2019年 グッドデザイン賞 金賞

2019年 日本建築学会作品選奨

2019年 日本建築学会 作品選集2020

2020年 BCS賞

2020年 ライブラリーオブザイヤー優秀賞

2020年 まちのチカラを引き出したPPPアワード賑わいづくり賞

2020年 日本建築家協会優秀建築選2019JIA優秀建築賞

2021年 第1回JIA東北建築大賞2020

2021年 第36回日本図書館協会建築賞

2021年 福島県建築文化賞 正賞

2023年 第18回 公共建築賞・優秀賞

主な実績