四日市文化会館大規模リニューアル

  • 三重県四日市市
  • 2019年

次世代につなげる大規模リニューアル

四日市文化会館は、昭和57年7月に竣工、約38年が経過した建物である。5つの棟から成り、第1ホール・第2ホールの2つのホールを有している。ホールは音楽鑑賞・演劇・講演など多目的に使用され市民に愛されてきた。本大規模リニューアルの最大の目的は特定天井に該当する部分(大ホール・小ホール・ロビー・エントランスホール)の天井崩落対策である。準構造方式等を採用し、新たな天井形状を創り、安全性と音環境の向上を図った。第1ホールは演者が華やかに舞うかのような柔らかな曲面を3次曲面で造形し、第2ホールはリニューアル前の木ルーバーを継承し、木ルーバーをランダム配置させ、木の温かみと活気あふれる造形とした。ともに一次反射音が広く拡散され反射音がよりブレンドされた、響きの豊かなホールに生まれ変わった。天井崩落対策と併せて屋上防水・外壁・便所・駐車場の舗装等、施設全体の更新を行い、竣工から約38年が経過した施設の機能価値を高め、この先も長く活用し続けることができる施設を実現した。

所在地
三重県四日市市
構造
SRC造/RC造/S造
規模
地上4階
延床面積
13,786m2
主な用途
ホール
竣工
2019年10月
撮影
滝田フォトアトリエ 
備考

改修工事期間: 21 か月

主な実績