交野みらい学園
- 大阪府交野市
- 2024年
100年の森にまなぶ 樹々のようにゆらぎ、支え合うまなび舎
旧交野小の敷地には、「交小百年の森」と名付けられた地域の愛着のある森が茂っていた。今回の事業は、交野市にとって初の小中一貫校整備であることから、地域と共に子供たちの成長を見守る学校となることが重要であると考え、既存樹木を残した広場を「まなびの森」と名付け、まなびの森を中心に学び・遊び・地域とのつながりが展開していく“まなび舎”を目指した。
まなびの森を囲むように、メディアセンター・メディアモール・学年ラウンジなどの児童・生徒の居場所や調べ学習の場を配置し、そこに動線を集めることで、教室を一歩出れば、傍にまなびの森を感じながら、森と共に成長していけるまなび舎となっている。また、森に向けて、テラスが階段状にセットバックすることで、1~9年生がお互いの存在を感じられるような上下階のつながりをつくっている。
地域では旧学校の桜の苗木を植える活動も始まっている。交野みらい学園が交小百年の森の記憶を継承し、樹々とともに成長し、地域から愛されるまなび舎となることを期待している。
- 所在地
- 大阪府交野市
- 構造
- RC造/S造
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 16,232m2
- 主な用途
- 学校
- 竣工
- 2024年12月
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務所 中村 隆