東京家政大学140周年記念館
- 東京都北区
- 2026年予定
伝統・現在・未来
3つの時間軸
女性の就学率が男性の半分にも満たなかった1881年。いち早く女性の自主自律を願い、渡邊辰五郎先生が「和洋裁縫伝習所」を開設したことが、東京家政大学のはじまりであった。それから140余年。次代を担う新たなシンボルとなる本計画は、大学のビジョンである「伝統(博物館)」「現在(日々の居場所)」「未来(新たな学び)」という、3つの時間軸に向き合うことから始まる。
三位一体
私たちはこのビジョンを、3つの異なる建築的ボリュームが等価に手をとりあい、一体となるような建築として構想する。
伝統 :貴重な記憶を堅牢に守る、岩のような「量塊」
現在 :人や自然の流れに呼応して架かる、大らかな「大屋根」
未来 :柔らかな光を取り込む、開かれた「ドレープ」
機能も構造も最適化されたこの3つの要素が三位一体となり、ひとつの建築をかたちづくる。
キャンパスの新たなハブ
キャンパスの拡張と時代の変遷により、かつて周縁だったこの場所は、動線の要へと変わる必要があった。十条門を通るすべての学生が、この140周年記念館の大屋根の下を通り、それぞれの目的地へ向かう。ランドスケープと一体化し、キャンパスの表裏をシームレスに繋ぐこの場所は、学生たちの新たな交流のハブとなる。
ありのままの素材
素な構成、原初的なディテール、物質そのものをあらわす仕上げ。ものをつくりだす喜びを空間全体で体現し、素材の有りようを隠すことなく最大限に活かすデザインには、新たな世界をつくり出していく学生一人ひとりが持つありのままの個性を、のびのびと伸ばしてほしい、という願いを込める。
- 所在地
- 東京都北区
- 構造
- SRC造/S造
- 規模
- 地上8階
- 延床面積
- 7,598m2
- 主な用途
- 大学
- 竣工
- 2026年10月予定
- 備考
ZEB Ready
展示:トータルメディア開発研究所
照明デザイン:ライティング プランナーズ アソシエーツ
ランドスケープ:スタジオテラ
サインデザイン:6D
施工:清水建設東京支店



