山村学園高等学校1号館
- 埼玉県川越市
- 2015年
新しい時代に向けたコミュニケーションを誘発する
創立100周年を迎える山村学園高等学校の新校舎建設計画に際し、創立者の思想と学園の伝統を引継ぎつつ、これからの時代を支える力となる人材を生み出す新しい学びの場を創出することをコンセプトとした。
鉄道敷に隣接し、さらに日影や斜線の規制が厳しいキャンパスに対し必要な教室数を確保するため中廊下型の基準階を積層させた。教室と廊下の間仕切や階段室はガラスとし、回遊性を持つ明るく開放的な共用空間に「生徒×生徒」「生徒×教師」「教師×教師」のコミュニケーションを誘発するスペースを創出している。
登下校時の入口の混雑を緩和するため、メインの出入口を正門に面した1・2階に設けた。校舎前面のオープンスペースと連続した大階段は生徒のスムーズな動線になるとともに既存館に変わる新校舎の顔となっている。特徴的な外観を一つのモチーフとし、建具や手摺、サインにまで派生させることでデザインの統一を図った。
- 所在地
- 埼玉県川越市
- 構造
- RC造/一部S造
- 規模
- 地上5階 地下1階
- 延床面積
- 4,748m2
- 主な用途
- 高等学校
- 竣工
- 2015年03月
- 撮影
- スタジオバウハウス 吉見謙次郎