松阪市立鎌田中学校

  • 三重県松阪市
  • 2020年

学校と地域の関わりあいを深める3層吹抜を持つ『わっか型』校舎

鎌田中学校はコミュニティ・スクールであり、また学校施設内に複合している地域交流センターは公民館機能も有している。敷地中央には地域の人も通り抜け可能な「鎌中ストリート」を設け、学校と地域の日常的な交流を促している。さらにその地域の人の流れを校舎内にも引き込み、地域サロンやメディアスペースへと導き入れることで、学校と地域がより深く関わりあうことを意図した。校舎の特徴は回遊型動線のわっか型プランと断面構成にある。3階に全普通教室を集約することで、1階に地域活動ゾーン、1・2階に学校と地域の交流ゾーンという明快な断面構成を実現した。3階の普通教室は、屋上のハイサイドライトと外壁開口部の縦ルーバー設置により自然採光と西日遮蔽を行い、方位に左右されない教室配置を可能にした。わっかの中央には3層吹抜で見通しの良いメディアスペースと中庭を配置し、自然光と自然通風が心地よい機能的な学びと多様な交流を生み出す空間を実現している。

所在地
三重県松阪市
構造
RC造/一部S造
規模
地上3階
延床面積
7,609m2
主な用途
中学校
竣工
2020年02月
撮影
株式会社ロココプロデュース 林 広明
備考

JV:石本・アスカ特定建築設計共同企業体
 
(設計)
建築:石本建築事務所・アスカ総合設計
構造・環境:石本建築事務所
 
(監理)
建築・構造:石本建築事務所・アスカ総合設計
環境:石本建築事務所

主な実績