本田技研工業 風洞棟(85号棟)
- 栃木県
- 2019年
装置としての建築
最新鋭の空力・音響の試験を行うための実車風洞試験施設であり、風洞棟およびその風洞の操作・車両の整備を行う整備棟で構成されている。風洞棟は風路とその装置用機械室のみで構成された、建築そのものが装置と言える構成・性能となっている。
■ 風路表面の高い平滑性
メインデュフューザーと呼ばれる円形断面から正方形断面へと滑らかに連続する3次曲面など、風路はコンクリート仕上げとなっておりその表面は風の流れを妨げないよう平滑さが求められている。
■ 高剛性の構造
振動の影響を抑えるために装置基礎の躯体縁切および建屋もEXP.Jで分割している。
プレナム室では測定時の風圧による微小な振動を抑えるために高い剛性が必要となるためダブルトラス梁を採用している。
■ 高い外部騒音の遮音
遮音性能が求められるため風路に面した建具は全て2重遮音建具となっている。
- 所在地
- 栃木県
- 主な用途
- 研究施設
- 竣工
- 2019年08月
- 備考
風洞棟
構造:RC造/S造/PS造
規模:地上5階整備棟
構造:S造
規模:地上3階