今治市営スポーツパーク テニスコートハウス
- 愛媛県今治市
- 2014年
風景とテニスと人を結びつけるコートハウス
2017年愛媛国体の会場として新設されたスポーツパークに建つテニスコートハウス。緩やかな山々に囲まれ、遠くにはしまなみ海道をのぞむ伸び伸びとした敷地だ。近年スポーツは、実際に「するスポーツ」だけではなく、「観るスポーツ」、そして指導やボランティアといった「支えるスポーツ」とそのあり方を広げている。そのような様々なアクティビティを受け止めながら、ゆるやかにつなぐ場をつくろうとしている。広大な敷地の中で人の居場所をつくるような姿として、風景と馴染むような細長い建築がふさわしいと思った。テニスコートに沿わせるようにしたボリュームをふわりと浮かせたように配置している。これにより、テニスコートを一望できるラウンジと、広場に沿って選手やその家族の控えの場となるピロティができた。薄いスラブと低い階高によってピロティ・ラウンジ・コートは、視覚的に連続し、三者が同じ場を共有できるようになっている。多様なアクティビティをゆるやかにつなぐということは、スポーツが持つ興奮や感動を共に味わうことに他ならない。
- 所在地
- 愛媛県今治市
- 構造
- RC造/S造
- 規模
- 地上2階
- 延床面積
- 640m2
- 主な用途
- 屋外競技場、付属施設
- 竣工
- 2014年10月
- 撮影
- 阿野 太一(写真1.2.5.6) 大橋 航(写真3.4)
- 備考
(4,110㎡:屋根付コート含む延床面積)
2017年 日本建築学会 作品選集2018
2017年 日本建築家協会優秀建築選100選
2018年 日本建築学会作品選集新人賞
2018年 グッドデザイン賞