JES一宮ビル

  • 愛知県一宮市
  • 2024年

人・地域・地球環境に貢献するグリーンビルディングオフィス

古くから伝統のある繊維の街として繁栄した愛知県⼀宮市に建つ、テナントオフィスビルの計画である。

人に貢献するオフィス
敷地四方に開かれた眺望を活かすように、建物角には柱を配置せず、基準階の天井高さを3m確保することで、開放的で快適なオフィス空間を実現した。テナントビルとしての効率性を担保しつつ、ほっと息をつける緑あふれる屋外テラスや外構、スタイリングコーナーを併設したトイレ計画など、働く人の快適性に配慮したスペースを適所に設えている。

地域に貢献するオフィス
繊維産業で栄えた尾張一宮のアイデンティティでもある「織物」のグリッド形状をモチーフに、テーパーをつけた柱と彫りの深い庇で外装を構成することで、新たな街のシンボルとなるダイナミズムとシャープさを併せ持つデザインを実現した。市内初の地区計画取得建物として、2層吹抜けの屋外ピロティやゆとりある歩行空間、市民ギャラリーなどを設け、駅前通りの賑わい創出にも寄与している。

地球に貢献するオフィス
愛知県内のテナントビルとしては初となる、LEED 認証を取得したグリーンビルディングオフィスを実現した。コロナ禍を経た計画であったこともあり、テナントエリアは自然排煙・換気を採用し、入居者の自主的な環境制御が可能な設えとなっている。屋上には、顧客の事業の一つでもある太陽光発電パネルを全面に設置し、自然エネルギーの活用も実践している。

所在地
愛知県一宮市
構造
S造
規模
地上12階
延床面積
9,960m2
主な用途
事務所
竣工
2024年11月
撮影
株式会社川澄・小林研二写真事務所
主な実績