城里町庁舎
- 茨城県東茨城郡
- 2016年
正方形でコンパクトな安心・安全・エコ庁舎
東日本大震災で被災した町役場が、新たな防災拠点として建替えられた。
公園と連続する敷地であり、そのシンボルツリーであるシタジイの木をとり囲むように建物を配置し、まちのコミュニティを再編した。正方形プラン・中庭・免震構造が特徴で、災害時直後は町民の一時避難スペースとして機能すると同時に、職員がすぐに活動可能な計画としている。40m角の正方形に10m角中庭を持つプランは、コンパクトな動線計画による利便性の実現、および自然エネルギーを最大限に活用できるエコ庁舎を実現し、まちの省エネルギー先導事業として位置付けた。水平庇、縦ルーバーは日射遮へいによる空調負荷軽減に効果を持ち、ゆるやかな勾配屋根は直下の熱だまりを内部環境に影響させない。外周から外気を取り込み、基礎免震層を介して中庭にぬく通風のアイデアも導入した。分節された外装と屋根型はのどかなまちの風景にとけこみながら環境デザインとしても重要な要素と考えた。
- 所在地
- 茨城県東茨城郡
- 構造
- RC造
- 規模
- 地上3階 地下1階
- 延床面積
- 5,761m2
- 主な用途
- 役所庁舎
- 竣工
- 2016年05月
- 撮影
- 大沢 誠一