上田市本庁舎
- 長野県上田市
- 2021年
歴史・環境・地域を紬ぐサステナブル庁舎
長野県上田市は戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする城下町で、長野県第3の都市である。本プロジェクトは敷地内に新庁舎を建設し、既存の南庁舎をエコ改修した後、既存高層棟の地上部分を解体し、地下躯体はクールヒートトレンチとして残し新庁舎と接続させる事業である。
計画を始めるにあたり第一のコンセプトとなったのが、街の回遊性を生み出すおもてうらのない配置計画であった。かつて敵兵を呼び込み戦った「かぎ型」の街路構成を、市民を呼び込み街へとつなげる共用部「つむぎモール」として新庁舎に取り込んだ。もうひとつのコンセプトは既存ストックを活用した「環境統合建築」である。単にエコアイテムを導入するだけではなく、この建築に必要と思われる環境デザインを鉄骨梁の断面構成から空調・照明方式まで統合的に計画している。これらの環境的な取り組みが評価され国交省のサステナブル先導事業(省CO₂先導型)にも採択された。
- 所在地
- 長野県上田市
- 構造
- S造
- 規模
- 地上6階 地下1階
- 延床面積
- 16,204m2
- 主な用途
- 役所庁舎
- 竣工
- 2021年03月
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務
- 備考
JV:石本・第一設計共同企業体
平成30年サステナブル建築物等先導事業(省CO₂先導型)採択プロジェクト