Ginza Sony Park

  • 東京都中央区銀座
  • 2024年

都市の余白としてのプラットフォーム

新たなソニーのブランド発信拠点として、銀座の数寄屋橋交差点のシンボルであったソニービルの建替えプロジェクトである。Ginza Sony Park Projectとして施主や複数の設計者、有識者などからなるチームを構成し、チームで設計するプロセス、解体途中を公園にするというユニークな建替えプロセスを経て、最終的な“パーク”の形へとたどり着いた。
ソニービルが有していた、地下鉄や地下駐車場と多層的につながるジャンクション機能をさらに拡張するために、建築ルールとの整合を図りつつ地下外周の既存構造体を残置、補強しその内側に新たな躯体を設け、地下4階から屋上まで様々な「場」や「余白」を計画した。構造体となっている2つの垂直コアと、それらを取り巻くように配置された階段やスロープは縦の連続性と回遊性をもたらし、外周のグリッドフレームはアクティビティに追従するとともに、公園の緩やかなバウンダリーとなっている。
銀座を訪れた人が思い思いの時間を過ごせる街に開かれた公園であり、同時にアクティビティを主役としたソニーらしい都市のプラットフォームが実現した。

所在地
東京都中央区銀座
構造
SRC造/一部RC造
規模
地上5階 地下4階
延床面積
4,357m2
主な用途
物販店舗、飲食店舗、展示場
竣工
2024年08月
撮影
写真提供:Ginza Sony Park、写真:高木康行
備考

基本設計・実施設計監修・監理監修:石本建築事務所
総監修:アーキタイプ
追加基本設計・実施設計・監理:竹中工務店一級建築士事務所

主な実績