環境統合技術室

環境建築フォーラム

環境建築フォーラムは、滋賀県立大・金子准教授を座長とし「環境統合技術」について、
様々な切り口から議論を行い、知見を深める取り組みです。

石本建築事務所の環境統合技術についての感想

建築はそれぞれの専門分野の視点と、多様な環境要素を横断しながら、それらを統合してかたちを与えている。設計することは環境統合であると言っていいだろう。石本建築事務所では、設計を意識的に環境統合と捉えて実践し、多く特徴ある環境建築デザインが実現している。環境統合を技術として位置づけていることに意味がある。環境統合が設計そのものであれば、設計・デザインにおいて、各分野、多様な環境を横断しながら「技術」という共通言語で最適解を導き出す挑戦である。これは、省エネルギーや環境への負荷低減にとどまらない、組織事務所ならではの高度で現代的な設計手法であり、創設者・石本喜久治邸の庭園に置かれていたという日時計に対する想いが、「環境統合技術」に続いていることを感じる。

金子 尚志

⽯本喜久治邸の⽇時計