生駒市立病院

  • 奈良県生駒市
  • 2015年

環境との調和を図る病院計画

生駒市立病院は、市内で不足している小児の二次医療や二次救急医療体制を充実させ、地域の医療向上を図る目的から新設されるに至った。
周辺環境に調和すること、機能的で効率的な施設計画、大地震でも中断せず医療を継続できることが求められた。
奈良は伝統ある神社仏閣と美しい自然が調和した歴史のあるまちである。外観は、石の表情を出した垂直リブをリズミカルに設置し、西日を遮るとともに排気口や配管を目立たなくしている。また、水平庇の要素を取り入れ、直達日射のコントロールだけでなく、設備スペース・メンテナンススペースとしても利用することで環境負荷とランニングコストを低減するシステム化した外装計画とした。
病棟階の吹抜け状の光庭、有機的な空間構成、市民にも親しんでもらえる屋上庭園・交流センターにより、病院に周辺の自然環境を取り込むことで、アメニティの向上を図り、患者の安心感やスタッフのモチベーションを高めるような空間作りに配慮した。
構造は免震構造を採用した。非常用発電、災害時の井水利用、備蓄スペースの確保等、災害に強い病院計画となっている。

所在地
奈良県生駒市
構造
S造(基礎免震構造)
規模
地上7階 地下2階
延床面積
28,094m2
主な用途
病院
竣工
2015年04月
撮影
鳥村鋼一
備考

病床数/210床

主な実績