東洋大学国際学生寮  AI-House HUB-4

  • 東京都北区
  • 2022年

緩やかなコミュニティを育む交流の場

国際化を進める東洋大学によって整備された、留学生と日本人学生合わせて約300人が混住する国際学生寮である。敷地は東洋大学赤羽台キャンパスに隣接しており、周辺の住宅地からは高台となっている場所である。キャンパスから連続する傾斜は、敷地内に高低差を作り出しており、地形や周辺環境と調和した建物配置は計画のキーポイントであった。

配置は大規模な学生寮が周辺の生活環境に与える外的な影響、すなわち日影、騒音、見合いなどの物理的あるいは心理的な影響を考慮する必要があり、一方内部ではプランの効率を高め寮室数を最大化しつつ寮生同士の積極的な交流が図れる共有空間の創出が求められた。そこで敷地形状に沿った不整形な外壁ラインを採用することで高さや壁面長による圧迫感を抑制しつつ、最長外周長を作ることで寮室数を最大化できる多角形の平面形状を選択した。多角形の平面に2つの外部空間を計画することで緩やかなハの字状の連続空間が生まれ、ここに寮生間の交流が図れる豊かな共用空間を形成した。

共用空間は、日影規制が厳しい敷地条件のもとで効率的なプランと豊かな生活空間の両立を模索するなか、従来型の寮形式である「個室型=面積効率」と「ユニット型=グループ形成」のそれぞれのメリットの融合を提案した。生活インフラを共有する寮室12室で1グループを形成しながらグループ間に仕切りを作らないことで、キッチンや学習室などを自由に利用できる場とし、グループにとらわれない交流を促進する緩やかなコミュニティを育む共用空間を形成した。

所在地
東京都北区
構造
RC造/一部S造
規模
地上4階 地下1階
延床面積
9,340m2
主な用途
学生寮
竣工
2022年01月
撮影
株式会社川澄・小林研二写真事務所 船来 洋志/三井 笑奈/日吉 祥太
備考

寮室数:292室

2022年 グッドデザイン賞

主な実績