愛知県宅建会館

  • 愛知県名古屋市
  • 2025年

この地に根付き、人と人を結び、未来につなぐ新会館

この地に根付き、名城公園と呼応する新会館
竣工から50年以上が経過し老朽化した愛知県不動産会館の建て替え計画である。敷地は、南に名古屋城、東に緑豊かな名城公園が位置する、歴史・文化や自然が感じられる環境で、北・西には閑静な住宅街が広がる。50年以上の歴史を持つ「愛知県宅建協会」にふさわしい新会館として、さまざまな周辺環境と調和し、広い間口で接する東側幹線道路沿いのランドマークになるような建築が求められた。
長い歴史をもつ愛知県宅建協会の新会館整備にあたり、名城公園の木々が長い年月をかけて根付き、生い茂り、市民の憩いの場となったように、「名城公園、堀川、桜並木など、恵まれた自然環境を活かし、その自然と呼応するようにこの地に根付き、繁栄し、人と人を結ぶ新会館」をコンセプトに掲げた。

樹木・川・風の自然が形づくる外観デザイン
外観は、地に根付いた樹木のイメージから、1階を太い幹(柱)、2階を太い枝(幅広フィン)、3階を小枝(日除けルーバー)に見立てた構成とした。
東面から南面にわたって、眼前に流れる堀川のような緩やかな曲線を描くガラスカーテンウォールを採用、80mを超える間口全面から名城公園や名古屋城の景観を取り入れている。
快適な室内環境を創出する工夫も施している。常時職員のいる本部事務局や、多数の会員が使用する多目的ホールのある2階の建具方立には、幅約30cmの幅広フィンを設置、堀川を遡上する風を室内に呼び込むとともに、東からの日射を遮蔽する。3階の日除けルーバーは、シミュレーションにより日射量抑制効果を視覚化した上で配置を決定した。南面は、太陽高度に応じて各階で庇の出寸法やガラス面の位置を変えることで、日射を遮蔽する仕様とした。
内装には、名城公園の木々を取り込んだイメージで木調の仕上げを多用し、やさしく落ち着いた印象を醸し出している。

所在地
愛知県名古屋市
構造
S造
規模
地上3階
延床面積
2,994m2
主な用途
事務所
竣工
2025年01月
撮影
株式会社川澄・小林研二写真事務所 船来 洋志/日吉 祥太
主な実績