露会館記念学習院ミュージアム(耐震改修)
- 東京都豊島区
- 2024年
学習院の歴史と知の集積を未来へ伝える
学習院大学の特色ある史資料の展示と社会への還元
本計画は、近代から現代に至る皇室・皇族・華族に関する史資料・作品等を展示・公開し、広く社会に情報を発信・共有するため、旧図書館を博物館へ改修する工事である。ミュージアムを運営する学習院大学史料館の収蔵史資料は総件数約25万件に及び、貴重な収蔵品の展示・保管とともに、国宝・重要文化財の展示に必要な文化財保護法第53条に定める条件を満たすことを目的としている。
未来に伝えるモダニズム建築と学習院の知の集積
学習院大学は、1949(昭和24)年の開学から10余年を経た1960(昭和35)年より、前川國男によるキャンパスプランが作成された。大学図書館の移転に伴い、この旧図書館を博物館に改修することで、前川國男が描いた目白キャンパスの歴史を未来へ伝えることを目的とした。
改修においては、前川國男によるモダニズム建築の外観継承として、竣工時の姿に戻すことを目指した。外壁仕上げは設計段階で剥離調査を行い、打放し仕上げの復元が可能と判断。工事段階では丁寧な劣化補修と材料選定を行い、建築当初の外観を復元した。また、森の中に佇む博物館のエントランスとして軒天に杉板を使用し、前庭からの外観を更新することで新たな博物館としての外観を創出した。建物内装は、既存のPC床板や書庫フレームを活かし、博物館機能を鑑みた各室の配置計画、建築仕様・材料の選定、設備計画、劣化補修、構造補強を施し、建物の機能回復と継続利用可能な施設を実現した。さらに、建物全体を断熱し、省エネルギー化に配慮した。
学芸員資格の取得を目指す学生の支援
博物館学芸員資格取得を目指す学生の実習を支援するため、実習室を配置し、実物史資料の模擬展示が行える展示ケースの設置等を行った。これからも学習院大学の歴史を未来に伝える拠点となることを願っている。
- 所在地
- 東京都豊島区
- 構造
- RC造
- 規模
- 地上3階
- 延床面積
- 3,217m2
- 主な用途
- 博物館(主要用途:学校)
- 竣工
- 2024年02月
- 撮影
- 石島写真事務所
- 備考
当初竣工年月日:1963年10月19日
※大学図書館を博物館に改修



