みなとテラス 境港市民交流センター 

  • 鳥取県境港市
  • 2022年

市民の拠りどころとなる文化交流の拠点

境港市は鳥取県の北西部、弓ヶ浜半島の北端に位置する三方を海に囲まれた港街である。敷地は境港市役所地内にあり、南側には境中央公園が広がっている。みなとテラスは境港市の中心部に立地した「市民交流センター」「市民図書館」「防災」の3つの機能を併せ持つ市のシンボルとなる建築である。弓ヶ浜半島のゆるやかな曲線をイメージした、湾曲した外観形状が特徴となっており、吹抜けのエントランスホールやカフェ、図書館に対して大きく開口を設け、内部の市民活動がファサードに表出することを意図している。800席のホール空間は、平土間への転換が可能な、可変式の客席方式を採用している。エントランスホールは木+鉄混構造の屋根架構の2層吹抜空間となっており、耐火性能検証及び全館避難安全検証による大臣認定を取得することで、耐火構造認証や竪穴区画等の適用除外を受け、一部木造の吹抜空間を経済性に配慮しながら実現している。図書館は「公園とのつながり」をコンセプトに、豊かな緑の景観を取り込みつつ、バルコニーを介して公園と自由に行き来できる構成とした。

所在地
鳥取県境港市
構造
RC造/S造/一部W造
規模
地上3階
延床面積
7,130m2
主な用途
ホール、図書館
竣工
2022年04月
撮影
SATOH PHOTO 佐藤 和成
備考

JV:石本建築・あおい総合設計共同企業体

主な実績