<進行中プロジェクト>
多度地区小中一貫校整備事業

  • 三重県桑名市多度町
  • 2026年

多度のアイデンティティを紡ぐ丘の上の学び舎

多度地区小中一貫校は、4つの小学校と中学校の5校を再編した統合校である。
新しい学び舎は、寄り合うみかん畑の木々やかつて多度に点在した寺子屋のように小さな居場所が集まり、建物が雄大な多度山の風景に馴染む構成とした。
この場所の特徴である土地の傾斜を最大のポテンシャルと捉え、建物を丘のアンジュレーションを活かした雁行配置とすることで、傾斜地に沿って子どもたちの居場所をつくっている。
多度大社の神事で知られる上り坂に因み「学びの坂」と名付けたアプローチを駆けあがると、子どもたちの活動と学びの場が校舎の中まで展開する。内部は雁行した学年ユニットが織り成すメディアストリートを中心に、異学年ラウンジやメディアスペース等の共有空間が散りばめられた明快なゾーニングとした。
学年ユニットは4-3-2のまとまりと9学年のつながり・交流を大切にし、それぞれの教室がワークスペースを取り囲み学びが向き合う形とした。学校全体に学びのきっかけが溢れ、子どもたちが夢に向かって駆けあがるような学び舎を目指している。

所在地
三重県桑名市多度町
構造
RC造一部S造/W造
規模
地上4階建て
延床面積
13,396m2
主な用途
学校
竣工
2026年02月
備考

※竣工時期は1期工事完了予定を記載

※上記の建物概要は設計完了時のデータです

主な実績