練馬区立豊玉第二中学校 

  • 東京都練馬区
  • 2015年

厳しい条件の中での伸びやかな空間づくり

練馬区立豊玉第二中学校は、昭和37年豊玉中学校より分離開校をしてから約50年間を経過し、校舎の老朽化と耐震性能向上のため新校舎建設へと事業を進めることとなった。
敷地は都内の学校でよく見られる狭小で不整形な形状であり、グラウンドを出来る限り整形で最大限に確保するため、校舎を可能な限りコンパクトに計画した。その結果最小限の広さ・限られた位置で、生徒がのびのびと自由に生活する校舎の空間を創出することが本計画の最大のテーマとなった。学校の平面形状は回遊性のあるロの字型とし、常に中心に向かって空間を開放的にすることで、閉塞感を感じない校舎とした。また、本校では練馬区初の試みとなる「小中連携教室」を設置し、可動間仕切りで最大4教室に分割可能とすることにより、分割使用時以外は全校集会や多目的なイベント活用が可能なスペースとなるよう計画した。「連携教室」に面する中庭は、小学生の居場所となり、中学生との交流の機会を生む場としての活用を可能とした。

所在地
東京都練馬区
構造
RC造/一部S造/一部PS造
規模
地上4階
延床面積
8,707m2
主な用途
中学校
竣工
2015年08月
撮影
太田拓実
主な実績