高知県立清水高等学校 校舎棟/体育館・多目的教室棟
- 高知県土佐清水市
- 2025年
郷土愛を育む「生徒の記憶に残る」学校づくり
南海トラフ地震による津波被害から生徒・教職員を確実に守るため、海に囲まれた現在の敷地から高台へと校舎を移転させる計画である。既存の市立清水中学校の敷地をはさんだ2つの敷地に、それぞれ「校舎棟」と「体育館・多目的教室棟」を計画し、この地ならではの学校づくりを目指した。
校舎棟:眺望を活かした学びと交流の場
清水港や中心市街地への眺望がよい3階を生徒のメインフロアとし、日常から“土佐清水らしさ”を感じられる学習環境を創出。教室間に設けた「交流テラス」や各教室からアクセスできる「コモンテラス」等の共用部により、学年やクラスを問わず生徒同士の交流を促し、生徒がまちに愛着を持つきっかけとなる環境を目指した。コモンテラスには、気流シミュレーションをもとに「ウィンドウキャッチ」を設け、中間期における各教室の効率的な自然通風を可能としている。
体育館・多目的教室棟:県産木材による木のぬくもりを感じられる校舎
架構に高知県産材の一般製材を用いることで、木造によるコストを抑えながら温もりある空間づくりを目指した。RC造との併用により木造部分の構造的負担を軽減することで、耐力壁のない開放的な空間を生み出している。体育館の屋根架構にはV字サスペントラスを採用、スパン22mを一般製材のみで支える、軽快なデザインを実現している。
美しい風景や地元産材による迫力ある木架構といった、この地域ならではの空間体験が郷土愛を育み、生徒にとって故郷の原風景となることを願っている。
- 所在地
- 高知県土佐清水市
- 構造
- 校舎棟 RC一部PC造/体育館多目的教室棟 RC造+木造
- 規模
- 校舎棟 地上4階/体育館・多目的教室棟 地上2階
- 延床面積
- 校舎棟 4,540㎡/体育館・多目的教室棟 2,529.10㎡
- 主な用途
- 高等学校
- 竣工
- 2025年03月



