神戸大学 先端融合研究環 統合研究拠点アネックス棟 次世代バイオ医薬品製造技術研究組合 GMP施設
- 兵庫県神戸市
- 2015年
次世代の研究を育むインキュベーター
神戸大学が産学連携拠点として整備する先端融合研究施設である。
下層はバイオ医薬品の製造技術開発を行う次世代バイオ医薬品製造技術研究組合のGMP(医薬品等の製造品質管理基準)準拠施設、上層は多用途な研究施設である。1階は清浄度確保のため異物混入を防ぐ一方通行の動線とし微差圧制御が可能なクリーンルームとした。2階はISSと、1階のGMP施設を観察できる通路とし、観察窓前の1階天井を斜めにすることで広範囲に稼働状況を確認できるよう計画した。
配管経路を外部に集約し下階の清浄エリアへの影響をなくし、実験排気経路を機械置場直下にまとめるなど効用の高い建築計画とした。
熱負荷の高い東西面外観は開口部を限定し、南北面のメンテナンス歩廊は庇として機能し、柔らかい光を通すルーバーで覆い、直達日射と熱負荷を抑えた。2種のピッチのルーバーを配管シャフト前で重ねあわせて目隠しとすると共に生命体の揺らぎを連想させる有機的で先端的なイメージを表象している。
- 所在地
- 兵庫県神戸市
- 構造
- S造
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 4,540m2
- 主な用途
- 研究施設
- 竣工
- 2015年03月
- 撮影
- 小笠原岳写真事務所