守口市立樟風中学校
- 大阪府守口市
- 2015年
教科担任制学校の新たな形「特別教室型教科センター方式」
2校の統合による新設中学校である。新たな敷地は住宅と町工場が混在する碁盤目状の街区に用意された。校舎とアリーナを積層して敷地中央に集約し、南側に広く整形なグラウンドを確保した。校舎を縦断する形でライトウェルや吹抜け、中庭を配置し、自然の光や風が隅々まで行き渡る明るく一体感のある空間とした。
中学校での新しい試みとして「特別教室型教科センター方式」を提案した。従来の特別教室型に教科センター(メディアスペース)を付加し、各教科に対する学習意欲を喚起する装置とした。あわせて、これまで学校づくりの基本方針としてきた図書館(メディアセンター)で校舎全体を結ぶ考え方を盛り込み、校舎中央に配置したメディアセンターから各教科センターに資料が分岐し、教科の連携を促しながら各教室の前まで広がっていく。校舎全体が、あたかも総合図書館に豊富な実習室が付属するような形態となり、生涯学習においては当然のアクティブラーニングが、学校中に広がる構成である。
- 所在地
- 大阪府守口市
- 構造
- RC造/一部S造
- 規模
- 地上4階
- 延床面積
- 11,298m2
- 主な用途
- 中学校
- 竣工
- 2015年06月
- 撮影
- 近代建築社 他
2016年 おおさか環境にやさしい建築賞 商業施設その他部門賞