三豊市立財田小学校

  • 香川県三豊市
  • 2016年

緑に囲まれたのびやかな学び舎 -傾斜地を活かし光・風を取り込む-

敷地北側に市指定文化財の橘城跡があり、隣接する三豊市財田町総合運動公園の傾斜地の一部が校舎の敷地となっている。校庭は学校用地と一体となる運動公園グラウンドと共有する。丘陵地で緑の多い周囲の環境になじむよう分節化した勾配屋根とし、バルコニーを設け三豊市産ヒノキを軒裏に使用した軒の深いデザインとした。また、傾斜地を活かし各階避難階としている。分節化により設けられた中庭により中廊下へ光を届け明るい内部空間を実現した。内装材には木質系の材料を使用し、暖かみのある空間とするとともに掲示板機能も持たせた。昇降口の近くに図書室を設け、児童が気軽に本と親しめる環境を作り、教室回りにはオープンスペースを配置して、様々な授業の形態に対応できるように配慮した。屋内運動場には、集成材による木造の小屋組み、木製カーテンウォールを用いた。プールは隣接する財田B&G海洋センターのプールを改修して使用する。体育館と図書室は地域開放を考慮して専用の出入り口を設ける計画とした。

所在地
香川県三豊市
構造
RC 造/一部S 造
規模
地上3 階
延床面積
5,482m2
主な用途
小学校
竣工
2016年02月
撮影
三崎 利博
主な実績