鎌倉市立大船中学校
- 神奈川県鎌倉市
- 2016年
学内外での生活の豊かさを感じ 地域と共生する教育環境
計画地の中心には立派な欅の木が立っており、それをシンボルとした学校の配置計画を行なった。生徒の登下校通路を「けやきロード」とし、左右に校舎棟とスポーツ棟を配置し、常に欅の木を感じるランドスケープとしている。本計画は、市内のスポーツ拠点の位置付けであり、充実した体育スペースを確保している。広い敷地を生かして、アリーナのステージを外部広場(大中広場)と一体利用できるようにし、文化祭や地域開放時にも多目的に利用することができる。校舎棟は、中庭を中心とした回遊プランとし、共用空間では常に光や緑を感じることができるのびのびとした平面計画となっている。校舎の特色として3つのラウンジを設け、豊かな学習・生活環境を整えた。1つ目に「発表」「表現」の場である“アカデミアラウンジ”。2つ目に「学習」「生活」の場である“ステップラウンジ”。3つ目に「情報」「読書」の場である“メディアラウンジ”。この3つのラウンジは各々が個性を持った空間だが、中庭を中心に平面的・断面的に「見る・見られる」関係とすることで、常に互いに刺激し合い、中庭を含めた豊かな一体的空間を日常の中で感じることのできる計画となっている。
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市
- 構造
- RC造/一部PS造
- 規模
- 地上3階
- 延床面積
- 9,981m2
- 主な用途
- 中学校
- 竣工
- 2016年07月
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務所
2018年 神奈川建築コンクール 優秀賞