富山労災病院
- 富山県魚津市
- 2018年
災害時においても医療を維持し続ける機能的な地域中核病院
1958年の診療開始以来半世紀以上もの医療活動による建物全体の老朽化や高齢化対応などの様々な課題に向けた再整備計画である。敷地内での全面建替にあたり、限られたスペースでの工事中の病院運営と安全に配慮した建物配置、冬期の除雪しやすさと堆雪スペースを確保した広い駐車場と消雪装置の整備、そして仮設建物を不要としコストを抑えた計画としている。病院は動線を集約したコンパクトでわかりやすい平面とし、スタッフ・利用者それぞれに使いやすい建物であると共に、維持管理に配慮した汚れの目立ちにくい立面デザインを採用している。また立山連峰の豊富な地下水の利用や、病棟において複層ガラスを採用し空調負荷低減を図るなど環境に配慮した計画としている。病院側の強い要望により実現した医療圏随一の免震構造の総合病院として、地域の医療を支え続ける再整備計画を実現している。
- 所在地
- 富山県魚津市
- 構造
- RC造/S造
- 規模
- 地上6階
- 延床面積
- 23,209m2
- 主な用途
- 病院
- 竣工
- 2018年01月
- 撮影
- 株式会社エスエス北陸支店