国立病院機構 北海道がんセンター
- 北海道札幌市
- 2021年
さまざまな制約のある建替計画における最先端のがん診療拠点病院の実現
国立病院機構北海道がんセンターは、半世紀以上、道内のがん治療の最前線に立ち、現在都道府県がん診療連携拠点病院として、中心的役割を担っている。老朽化による建替え構想が示された際、患者の通院の利便性を第一に考え、市中心部に近く地下鉄駅に近い現敷地内で、診療を継続しながらの全面建替え、が計画条件となった。そこで公道をはさみ隣接する病院用地も一体利用することとし、道路上空を渡り廊下でつなぐ2棟構成による高度利用を図ることで、がん専門病院としての高度先進医療施設を構成することとなった。
病棟はライトコートを中央に配置し、明るく機能的な回遊動線の1フロア2看護単位とした。低層階の診療部門では、2層吹抜のエントランスホールを中心に、外来部門と診療・検査部門を連絡するホスピタルストリートを軸線上に配置し、患者がわかりやすく職員にも働きやすい、コンパクトで合理的な設計とした。
- 所在地
- 北海道札幌市
- 構造
- S造
- 規模
- 地上8階 地下1階
- 延床面積
- 39,346m2
- 主な用途
- 病院
- 竣工
- 2021年09月
- 撮影
- 有限会社高崎建築写真工房
- 備考
病床数: 430床