三豊市立みとよ市民病院

  • 香川県三豊市
  • 2022年

地域に寄り添い、将来の可変性も見据えた全室個室の病棟

香川県西部に位置する三豊市の北三豊地区の中核病院である市立永康病院の老朽化・狭隘化・耐震化による建替え移転事業である。建設地は高瀬川と瀬入川に挟まれた埋立て地であるため、砂杭による液状化対策を行い直接基礎による免震構造を採用した。また、高潮による影響を緩和するため計画地盤を現状より1m嵩上げする計画とした。新病院は、「地域包括ケア病床の導入」「提供医療の質の向上」等を目指し、「全室個室の病棟」とした。病棟はスタッフステーションを中心に病室を配置し、回遊できる型とした。重症室等特殊な病室を除き全室個室とし、入院患者のプライバシーを強化した。病棟のトイレは看護度に合わせた配置とし、要看護度の高い患者には病床廻りの広さを優先し、トイレ無し病室とした。また要看護度が低く自力でトイレに行ける患者の病室は、トイレ付病室と分散トイレ方式とした。病室のトイレは外壁側に設置し、廊下から患者が看守りやすい配置とした。トイレ無し病室も配管等は設置し、将来の可変性に配慮した。

所在地
香川県三豊市
構造
RC造
規模
地上6階
延床面積
10,004m2
主な用途
病院
竣工
2022年03月
撮影
株式会社日本アートグラフィック
備考

病床数:122床(一般46床、療養46床、精神30床)

主な実績