山梨大学医学部附属病院 新病院Ⅰ期

  • 山梨県中央市
  • 2015年

医療への貢献と地域風土との調和

山梨大学医学部附属病院の新病棟Ⅰ期として、約2万m2(356床)を改築する計画である。先進医療の提供と地域医療の基幹機能を担う特定機能病院であり、ヘリポートの設置や免震構造の採用など、より安全で信頼を高める計画とした。また、検査・診断・治療を同時に行う術中MRI(3T)を有し、可動式天吊MRIとしては、日本初の最先端医療技術を導入した施設である。1階に3次救急・栄養科・機械室、2階に手術室13室・ICU12床、3階に中央材料室・病理室を設け、4階~7階を病棟としている。
既存病院と階高を合わせた断面計画により、患者・スタッフへの負担軽減や設備ルートの効率性に配慮した計画とした。また、長い日照時間への建築的工夫として、夏の日射遮蔽は横庇を、春秋の東西からの日射遮蔽は縦庇をデザインモチーフとして採用し、地域環境にあった環境装置としての立面計画を行った。

所在地
山梨県中央市
構造
RC造/一部S造
規模
地上7階
延床面積
20,800m2
主な用途
病院
竣工
2015年06月
撮影
三輪晃久写真研究所 三輪晃士
備考

病床数/356床

主な実績