<進行中プロジェクト>
仙台市役所本庁舎
- 宮城県仙台市
- 2030年
街・杜・人の営みが集う庁舎
仙台市役所本庁舎の建替え整備事業である。市役所の機能を集約し市民の利便性を高め、発災時には防災拠点としての役割を強化し、また市民協働の力や杜の都の魅力といった仙台らしさを市民が感じることができる新庁舎をめざした。
【素朴な技術を活かした庁舎】
東日本大震災などの経験から、自然の力に対して技術で対抗するのではなく、たとえば窓を開けて換気ができる、自然光で活動ができるといった素朴な技術に立ち返ることで、環境にやさしく災害にも強い安心安全な庁舎としている。建物形状そのものを利用して採光・通風を取り込むことができ、外周部をめぐるバルコニーの多様な機能の組合せが特徴的なデザインとして外観に表れている。
【小さな要素の集合体としての庁舎】
古くから根付き受け継がれてきた市民活動の力が集まり、一人ひとりが自分の居場所と思えるような場をつくることが街づくりの観点から重要と考えた。低層部は、人の流れや視線が抜ける分散的な配置として、性格の異なる広場をやわらかく囲むことで、多彩な活動が街にあふれだす発信の場になるとともに、街並みや街路空間の魅力を高めることにも寄与する。仙台市特有の豊かな街路空間や広場と賑わいを相互に波及させ、まち全体の回遊性を高めている。
- 所在地
- 宮城県仙台市
- 構造
- S造/一部SRC造/RC造/W造
- 規模
- 地上15階 地下2階
- 延床面積
- 64,310m2
- 主な用途
- 庁舎
- 竣工
- 2030年12月
- 撮影
- ―
- 備考
JV:石本建築事務所・千葉学建築計画事務所設計共同企業体
ZEB Ready
国土交通省 令和6年度サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)採択プロジェクト
※上記の建物概要は設計完了時のデータです