北条まちづくりプロジェクト・morineki

計画地は東に生駒山系飯盛山を望み、西には敷地に沿うように権現川が流れる自然豊かな敷地である。この場所にあった都市計画公園と複数の公営住宅を日本初の公営住宅のPPPによる建替え手法を用いて、共同住宅群と生活利便施設、 都市計画公園として再整備したプロジェクトである。プロジェクトのグランドデザインは、ブルースタジオによる「北条の樹」という官⺠連携と⾃然共⽣のコンセプトを基に進められている。⽯本建築事務所は基本設計より参加し、ブルースタジオと共に監理までを⾏った。L字の敷地内に飯盛山を借景とした低層切妻屋根が連続した景観をつくり、都市計画公園と民間敷地部分の舗装・サイン・植栽計画などを統⼀することにより、市営住宅部分・テナント部分・都市計画公園部分と3つのゾーンが緩やかにつながりながら、共同住宅の前庭が都市計画公園とつながり、その都市計画公園のなかにレストランがあるかのような⼀体的な風景をつくっている。