新座市庁舎
- 埼玉県新座市
- 2019年
ひとがあつまり、まちと武蔵野の杜につながる庁舎
武蔵野の原野、4.3haの壮大な平林寺境内林を借景とする新座市庁舎は、老朽化により建て替えた新本庁舎、市民スペースとして活用される既存の第二庁舎、年間通じてイベントを行うことができる市民オープンテラスによって構成され、敷地全体の一体的利用によって新たなまちの賑わいを創出している。
新本庁舎は、奥行き30m、幅70mの東西に長いシンプルな矩形プランとし、外殻RC造と細い鉄骨柱のロングスパン構造によりフレキシブルで働きやすく、来庁者には見通しがよい計画とした。執務エリアには、自然換気と採光を可能にする2つのエコボイド(ツインエコボイド)を配置し、一日を通じて居心地の良い執務空間を実現した。また、大地震時の安全確保に加えて、機能維持と早期復旧を可能とする基礎免震構造を採用し、自然エネルギーとの併用によるBCPを図った。
広大な雑木林(天然記念物指定)から外構・庁舎内装にいたるまで、連続する木質化を図り土地がらを活かした親しみやすい庁舎とした。
- 所在地
- 埼玉県新座市
- 構造
- RC造/一部S造
- 規模
- 地上5階 地下1階
- 延床面積
- 12,735m2
- 主な用途
- 庁舎
- 竣工
- 2019年07月
- 撮影
- 大沢誠一写真事務所 大沢誠一