五ヶ瀬町役場
- 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町
- 2021年
まちにつながり人が集まる庁舎
五ヶ瀬町を含む高千穂峡・椎葉山地域は、伝統的な農林業、生物多様性が守られた土地利用、神楽などの農村文化・農村景観などのサステナブルな「地域システム」が世界農業遺産として評価されている。豊かな地域資源を有効に活かし、町民とともに地域システムを育む「まちづくりの拠点」づくりが求められた。町産スギ材を用いたおおらかな軒下空間は、町民、行政、議会、来訪者等のいろいろなつながりを生み出す。持続的な供給が可能な木材を適材適所に活用し林業の豊かさを意識させた。執務室を中央に置いたアイランド型プランを採用し、セキュリティー計画によって町民が閉庁時でも利用できる計画としている。「学びの森・体験の森」の施設づくりの一環として、新しい役場は豊かな地域資源を活用し省エネルギーを図るほか、BCP における自然エネルギーの必要性を体験できる施設でもある。
- 所在地
- 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町
- 構造
- RC造/一部S造
- 規模
- 地上3階
- 延床面積
- 3,313m2
- 主な用途
- 役所庁舎
- 竣工
- 2021年07月
- 撮影
- 大沢 誠一
2021年 木材利用優良施設コンクール 優秀賞
2022年 グッドデザイン賞
2023年 日本建築家協会優秀建築選100